成婚おもしろ話
成婚おもしろ話part1
★今回は私の会員だった彼女が結婚して子供もでき、そして仲人業に目覚め始めたきっかけを
書いてくれました。「月日のたつのは早いもので、気がつくと20代後半。
いつしか鏡に映る自分に疲れを感じ始めていた。
気がつくと化粧のノリの悪い肌、やつれた顔、伸び放題の髪・・・。
一人暮らしだったこともあり、徹夜に暴飲暴食、若さにまかせて無理な生活をしていたから。
平日の夜はお稽古や残業で忙しかったけど、紹介をやめたら週末は一人ぼっちになってしまった。
これからは、自分のための時間を持とう、そう思った。
おつきあいをした人がいない訳ではなかったけれど、彼との結婚は決断できなかった。
友人の結婚ラッシュも終わりを迎えた頃、初めて人のお世話になることになった。
これが仲人(山田さん)との出会いである。
初めてその仲人さんとお話をしてから決心がついてお願いするまでに、一週間以上要した。
疑り深い私は、最初はだまされるんじゃないか、詐欺師じゃないかとまで思った。
ずいぶんあとで知ったことだけど、その人は仲人業界で有名な仲人先生だった。
初めてお会いした時、その先生は40歳くらいだったろうか、色白でおとなしそうで、
淡いピンクのスーツにヴィトンのバックを持っていた。
でもしゃべったら、めっちゃめちゃ関西弁で圧倒された。
かくして、私の運命の人探しが始まった。
プロに頼めば簡単に出逢えると思っていた。ところが、いざとなるとなっかなか勇気が出ない。
いろんな人のプロフィール書を見て迷い迷って3ヶ月後くらいに、おそるおそる1人目とお見合いした。
前日の夜は緊張のあまり眠れなかった。当日お昼ご飯を食べたら、睡魔に襲われ、
ちょっとだけうたた寝をした。目が覚めたら、約束の時間を1時間近くも過ぎていた。
うひゃあぁぁ〜〜〜〜!!!!めちゃくちゃあせった。
震える指で先生に電話したら、「15分過ぎたところで、もう帰ってもろたで。
何しとったん?えっ昼寝??」あきれながら先生は先様に謝ってくれて、2週間後にまた会うことになった。
幸い先様には気に入られたが、私はどうにも気に入らなかった。
1度目をすっぽかしておきながらバッサリ断るとは、我ながら大した度胸である。
でも先生は怒らず丁重に先様に断ってくれた。これに懲りてますます慎重になり、
40〜50人くらいのプロフィール書を頂いたと思うけど、会わずにまたたくまに1年が過ぎ去った。
そしてある日、とうとう仲人先生が爆発した。「あんた、やる気ないんやったらやめてくれるか?
自慢になるから言わへんかったけど、うちはこれでもあちこちからお願いします、
結婚さしてくださいいうて、いっぱいいお預かりして、けっこう結婚してもらってんねん。
この人やったら気に入ってくれるかな、ダメか〜、でも今度こそと思うてこの1年間ずっと待ってたんや。
あんたがプロフィール書を見るだけで断った人の中には、もう他の人と結婚きまってる人もぎょうさんいてんねん。
会わなかったらその人の良さはわからんやろ。
いくらうちでも誰とも会わないあんたを結婚させることはできひん。(関西弁で)○×○×・・・」
先生はバリバリ関西人だったから、上沼恵津子がまくしたてるような感じだった。
それでも私は、かたくなだった。「わかりました。やめます。」
しかし1週間ぐらいして後悔し始め、考え直し、先生に電話して謝った。
すると先生は半ば呆れ気味に、半ば優しくこう言った。
「ん、わかった。じゃ、最後に私が決めた3人と会いなさい。これで最後やで。」
そしてプロフィール書を見ないで3人の人とお見合いすることになった。
プロフィール書を見ないでなんて、私の性格からはありえないことだったが。。。
まず一人目。2、3歳年上の人だったろうか。
年収が高く、でも背は低く、男前で、笑顔が素敵で、人柄は良さそうな。。。
なぜかめちゃくちゃ話がはずみ、フィーリングばっちりだったので、
再会OKの返事をした。
相手からもOKを頂いた。
それから毎日電話がかかってきた。
その2週間後、2人目と会った。
無口な人で、会話がはずまない。どうにも気まずい。。。
もうお断りするつもりで、自分の好きなバッティングセンターに誘った。
私には1歳違いの弟がいて、これでもバットを振るのは得意だったから。
相手もテニスと野球をやっていたというので、会話が苦手ならこの方がいいと思った。
週末にスーツ姿でバッティングセンターに行く人はあまりいないと思う。お見合いだからなおさらだ。
ところが、これがとんでもないことになった。彼は、くる球くる球見事なクリーンヒットで、
思わずかっこいい!!と思ってしまった。
そして自分はというと、彼のファインプレーを見て闘志がわき(なんで?)、
スカートのスーツということを忘れて、思いっきり振り切った。
するとカッキーンとバットに当たったボールは一直線にサークルの中に飛んでいき、
「チャンチャカチャーン!!おめでとうございます。ホームランホームラン〜♪」
派手なアナウンスとテーマソングらしきもの場内に流れた。
彼がぽかんとこっちを見ていた・・・。女らしさのかけらもなかった。
これで返事はNOだろうと思ったら、お互い、OKだった。
次は2人で神戸に行った。観覧車の中で、彼がメガネをはずした仕草にどきっとした。
目がとても綺麗で優しかったから。(近眼の人は、さりげなくメガネをはずしてみよう笑!)
3人目に会うまで複数交際がみとめられていたが、1人目の方をお断りした。
3人目には会わずに辞退した。
私達は恋をした。 この2人目が、現在の主人である。半年後に婚約、10ヶ月後に結婚式を挙げた。 ちっちゃいながらマンションも買った。夫は転職して収入は2倍になった。 ついでに体重もうなぎ登りで、お見合いした時とは外見も条件も全然違ってしまった。 つくづく人生って分らないものだなと思った。 一人ぼっちの私にこんなすばらしいチャンスを下さった先生に心から感謝した。
結婚後は育児に専念したが、落ち着いたらむくむくと紹介の仕事をしたいと 思うようになった。 そこで結婚情報サービス会社の結婚アドバイザーだかカウンセラーだかに応募した。 熱意と経験を買われ、いつでもきてくれという。 研修は1ヶ月間。ノルマがあり、夜10時まで電話勧誘しなければならなかった。 分ってはいたけど、分かっていたけど子供のこともあって断念せざるを得なかった。 ずいぶんたって、たまたま、久しぶりに仲人の先生に電話をする機会があった。 すると、先生が「あんた、前からやりたい言うてたやろ?やってみいひん?」 そうして、かくして私の仲人修行が始まったのである。。。
★彼女はとても頑張りやで・・ダンナさんの地元「静岡」と言う場所で仲人業をやっている。
そのダンナさんも・・実は私の会員でした。
それと・・実はそのダンナさん。
彼女が入会したすぐに私は彼からお申し込みがあったよと送ったけど
彼女はしらんぷり。
1年間誰とも逢わなかった。
そしてもう辞めると言ったときに
「どうせ辞めるんなら騙されたと思って逢い!」そこに1年前の彼を登場させた。
まぁ〜〜1年前の彼女と出会っていたらお互いにOKかどうかは解らない。
「縁」ってこんなものだろうなぁ〜と思う。
なんだかんだと言っていても・・逢えば結果は出る。
逢わないで悩んでいる人!「縁」のある人とはさっと決まるよ。